カクテルな私

   
     

ゆったりとした時間の流れるバーが好き

   
     
 人は誰しも一人でゆったりと過ごしたいときがある。終りのないこの仕事の忙しさからちょっと抜け出して、カウンターの上でスポットライトを浴びた美しいグラスを眺めながら、何をするでもなくただゆったりと時間が流れていく。まさに至福のとき。

 みんなでワイワイ騒ぎたいなら居酒屋でいい。バーではそういった客はノーサンキューである。一人で飲むのが一番であるが、もし連れがいるならば、多くても一人まで。酒が入ったからといって、会話がはずんではいけない。ナンパなんてもってのほか。そういった客には、もっと相応しい別の店がいっぱいあるので、そちらへどうぞ。

 服装も大事である。できれば精一杯おしゃれして行きたい。そう、バーで自分の世界に入り込むときは、「格好」も重要なファクターとなる。別に高級な服に身を包む必要もなければ、気を張る必要もない。ただ、仕事を終えたサラリーマンがネクタイ緩めて煽るように酒を飲む姿は想像したくないでしょ?目の前のバーテンダーだって、ピリッとした格好で迎えてくれているのですから。
  
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おいしいマティーニが飲みたい

   
     

 カクテルの王様と言えばマティーニ。これは誰も異存はないはず。ジンとベルモットを使い、オリーブを添えるのが一般的。19世紀にマティーニの原型である「ジン・アンド・イット」が誕生。そのときのジンとベルモットの比率は1:1が主流であったが、20世紀になって、ドライ・マティーニが登場し、その比率は3:1、6:1と、どんどんドライ化が進んでいく。しまいには、ベルモットを「スプレー」や「リンス」するだけなんてものまで登場する。
 確かに、キンキンに冷えた辛口のマティーニが喉を通るときのあの爽快感は、ドライ・マティーニならではであり、マティーニがドライ化していくのも当然といえば当然なのである。

 でも、いろいろなバーでおいしいマティーニを飲んでみると、「それほど冷えていなくてもおいしいマティーニ」や「それほど辛口ではなくてもおいしいマティーニ」がたくさんあることがわかる。そういったマティーニと出会えたときの嬉しさはとても言葉にできない。

 ためしに、「このマティーニのレシピは」と聞いてみる。がしかし、うまく話をはぐらかされて、決して教えてはくれない。

   
   
   
   
   
   
   
     

レシピはバーテンダーの数だけある

   
     
 おいしいマティーニというのは、レシピで決まるのではない。なぜならば、レシピ通り作ったって、絶対に同じ味は出せないのである。
 バーテンダーは、何百種類、何千種類のマティーニを作り、その中で「自分にとって一番のマティーニ」を客に振舞うのである。
   
   
   
     

私のマティーニ

   
     


 
 




 ここで私のマティーニを紹介。

 ジンはゴードン・ロンドン・ドライ・ジンを使う。個人的にはタンカレーが好きだが、その主張しすぎる味が、マティーニには似合わない。ゴードンは冷凍庫でマイナス20度まで冷やしておき、ステアで5度まで上げる。











 ベルモットはマティーニ社のものを使用。この甘さがマティーニの味と香りを引き立ててくれる。ただし、ベルモットはステアしたあとに捨てる。これでも十分にベルモットを感じられるマティーニに仕上がる。